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(2005年1月3日まで)


■■ペーパー自作阪急200
※参考品


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1.はじめに
 この作品は、私が大学生時代に「関西学鉄連作品展」に出品するために製作したもので、かれこれ20年近く経つものです。
・ 実車は、新京阪鉄道の前身「北大阪電鉄」の木造車P-5系(後の新京阪デロ10→阪急10型)で、唯一鋼体化改造されたもので一形式一編成(2両)の存在でした。晩年は嵐山線専用になっていました。

製作・説明文:鬼丸博行

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2.車体の製作

・ 車体は「アートポスト紙」(カレンダーのように表面がツルッとしている紙・東急ハンズや画材店などで入手可。厚みはt0.3〜0.4?)に窓抜きしてヒノキ棒で補強したもの。オデコ以外は、側板と一体で切り抜いて曲げた「ペーパールーフ構造」で、朴板から削りだしたオデコを嵌め込んであります。
・ 資料は「私鉄電車ガイドブック」の写真と形式図のみ。寸法はいちいち電卓で80分の一にしてデバイダーで方眼紙に写し、簡単な模型図面を作って、それを車体用紙に写し取って切り抜きました。
・ ペーパールーフの展開と、前頭部の造形は、形式図から断面型紙を作り、紙を巻きつけて寸法を割り出す、という一般的手順で行いました。しかし、流線型前面の特に窓から上に関しては、展開が難しかったので、おおよその形で切り抜いて、オデコに向かって曲げ、写真を見ながら瞬間接着剤を染込ませて削るなどして仕上げました。

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3.下周りの制作
・ 足回りは木製床板に縦型モーター+インサイドギヤの組み合わせでしたが、酷使がたたって?モーターが壊れてしまい、キャノンEN20に換装しましたが、ボデー内部に当たるようで、今のところ外してあります。台車はMc、Tcともに木造P-5のオリジナル、ブリルMCBでしたが、末期にはMcの台車がウイングバネのKS-1という台車に交換されています。このFS-1は製品がありませんので、真鍮材で元型を製作してレジンキャストで4枚複製しました。しかし、これに直接車輪をはめるわけにも行かず、真鍮板でインサイドフレームを作り、車輪をはめ、これの外側にレジン製の台車枠を貼り付けてあります。
また、Tcには日光モデルのブリルMCBを履かせ、動力はこちらに装備しました。
・ 電球を入れた都合上、このレジン台車からも集電を行うのですが、インサイドフレームの製作時に手を抜いてしまい、側枠とセンターベアラーが首を振りません。つまり、Mc側台車のみ安定して集電出来ないことが明らかだったので、Tcとの間で電気的に連結することを試みました。
・ まず、Mc、Tcの各台車ボルスターからリード線を引き出し、床下を這わせて連結面まで持ってきます。各リードの先には手芸用の「スナップ」をハンダ付けして、Tc側はそのまま床板に接着固定。Mc側は被覆を剥がして車端から2センチほど伸ばしておきます。この伸ばした部分を黒く塗装して、適当に弛ませ、Tc側のスナップと接続すれば見た目にもそれらしい「ジャンパー線」(機能的にも^^)が出来上がります。 もちろん、スナップはオスメス1組で使用するのは言うまでもありません。
 車輛の連結には宮沢の自連型ドローバーを使用。連結させるときは、線路の外部で横倒しにしてドローバー、ジャンパ線の順で接続してからレールに乗せる必要がありますが、車体が非常に小さいのでそれほど苦にはなりません。
・ このジャンパ線のおかげで、大学鉄研の巨大レイアウトを非常に安定して走行しましたし、灯火類もちらつかないなど抜群の威力を発揮しました。しかし、リードとスナップをハンダ付けで止めているので、スナップが取れやすいのが難点です。現在ならば、デンシパーツの小型カプラーなどを利用して工作できるでしょう。

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4.仕上げ

・ 塗装はマッハ模型の阪急マルーンを、グンゼプロスプレーを使って全体に吹き付けました。また、阪急電車の屋根は、はっきりグレーなどに塗り分けられていなかったように思うので(ボデーの色が回り込んでる?)同じ阪急マルーンに、エコーモデルのベンガラを混ぜたものを吹き付けてみました。その結果、表面が適度にザラつき、色合いもほんの少し明るくなったようで、仕上がりは気に入っています。
・ 窓の大きい車体なので、車内の壁をクリーム色で塗り、簡単にインテリアも付けてあります。また、ライティングも、室内灯とヘッドライトは装備しました。

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4.あとがき

・ 今を去る事20年ほど経ちましたが、学生時代の運転会でできた傷などはありますが、全体的に丈夫にできたボデーで、しかも、いい加減に展開したにも関わらず、実車の雰囲気を正確にデッサンできた気がして、非常に気に入っています。
 もう一度作り直そうかとも思っていますが、多分作らないでしょう(笑)。

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